耳をすませば 幸せな時間

著者 柊あおい

1996年2月20日第1刷発行 集英社 RIBON MASCOT COMICS 388円(税抜) ISBN4-08-853841-2


原作の映画化によって、急遽描かれた、「耳をすませば」の続編になります。ただ、原作から随分と時間が経って描かれているので、まったく別のお話と考えていいと思います。「桔梗の咲く頃」という短編作品と同時収録になっています。

雫は中学3年生になり、受験勉強に励んでいます。ふと、居眠りをはじめると、奇妙な世界に潜り込んでしまいます。聖司のおじいさんの家で、不思議に綺麗な翼を見つけます。おじいさんは、3回満月の光にこの翼を当てると、不思議な力がやどり、だれでも空を飛べる」といいます。しかし、「翼をつけたものには、翼を持つものの役目がある、だから決して自由ではないんだ、この翼は死を運ぶ」と言いました。なんだか怖い話と思いながら悪い予感がしていました。ふとムーンが現れ、猫の図書館へと誘います。何でもわかる猫の図書館です。そこにはバロンがいて、雫の悪い予感は当たりだと言います。ところが、、、、なんと聖司が自由に飛べると思い込んで、翼をつけてしまったのです。翼を付け、死を運ぶ鳥となった、聖司は飛び立って行ってしまいました。
ふと、雫は目を覚まします。そこには目の前に聖司の姿が!!雫は照れながら、「聖司と私が同じ想いなら・・・・きっとどこかで道はつながっていると思っている」とつぶやきました。

「作品かいせつ」より

「『耳をすませば』を描いて6年後信じられませんが素晴らしい映画になりました。もう一度この世界を描くことになるとは思いもしませんでしたが、何かと形にすることができました」と語る柊あおい先生。中3の夏、進路を考えはじめた雫は、ある日・・・・・・!?


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